コラム
出生前検査を受けるか迷ったら、先に考えておきたいこと
2026.07.07
「受けるべきかどうか」で悩むのは、自然なことです
出生前検査を検討し始めると、多くの方が最初にぶつかるのが「受けるべきか、受けないべきか」という迷いです。
インターネットで検査の仕組みや精度を調べれば調べるほど、かえって迷いが深まったという声も少なくありません。
実は、この迷いの正体は「情報が足りないから」ではないことがほとんどです。
検査の仕組みを正しく理解していても、「結果が出たあと、自分たちがどう感じ、どう行動するか」がまだ見えていないために、決めきれないケースが多いのです。
まだ何から考えればいいか分からない、という方も少なくありません。以下の3つの問いは、その入り口として使っていただけます。
受ける前に、パートナーと話しておきたい3つの問い
出生前検査には[NIPT](https://kamagaya-prenatal-testing.com/1239/)や[母体血清マーカーテスト(クアトロ検査)](https://kamagaya-prenatal-testing.com/1252/)など複数の種類があり、検査ごとの仕組みや精度についてはそれぞれのコラムで詳しくご紹介しています。
ここでは検査の種類にかかわらず、「受けるかどうか」を考えるときに、ぜひご夫婦で話し合っていただきたい3つの問いをご紹介します。
1. もし陽性という結果が出たら、どうするか
出生前検査の多くは確定診断ではなく、あくまで可能性を調べる検査です。
陽性という結果が出た場合、基本的には確定診断のために羊水検査などをご案内します。当院でも基本的には羊水検査による確認をおすすめしています。
そのうえで、結果を受けてどのように進むのかは、ご夫婦にとって大切な選択になります。「陽性が出たら、次にどう進むことが多いか」だけでなく、「その先について、誰とどう考えていきたいか」を、あらかじめイメージしておくことをおすすめします。
2. 迷ったとき、誰に相談するか
検査を受けるかどうか、また結果をどう受け止めるかについて、ご夫婦だけで抱え込む必要はありません。
専門医という第三者の立場から一緒に考えてくれる相手がいることを、あらかじめ知っておくことが安心につながります。
3. お互いの「受け止め方」をすり合わせているか
ご本人とパートナーとで、検査に対する考え方や不安の感じ方が異なることは珍しくありません。
「話し合ったつもり」でも、実際には大切な部分がすれ違っていた、ということも起こり得ます。
検査を受ける前に、お互いがどんな気持ちでこの検査に向き合っているのかを、言葉にして確認しておくことをおすすめします。たとえば検査を受けるかどうかを考え始めた今の段階で、それぞれが今の気持ちを別々に紙に書き出してから見せ合う、という方法も一つの手です。
「受けない」という選択について
出生前検査は、必ず受けなければならないものではありません。
検査について調べ、ご夫婦で話し合ったうえで「受けない」と決めることも、主体的な選択のひとつです。受ける・受けないのどちらであっても、納得したうえでの決定であることが何より大切だと私たちは考えています。
当院でできること
当院では、NIPTを検討されるすべての方に、検査前後の遺伝カウンセリングを必須としています。クアトロ検査など他の出生前検査についても、迷っている段階から専門医にご相談いただけます。
これは検査の説明のためだけでなく、今お伝えした3つの問いのように、ご夫婦で考えを整理し、納得したうえで次のステップに進んでいただくためです。どの検査がご自身の状況に合っているか、受けるかどうかも含めて、迷っている段階から一緒に考えていくことができます。
まとめ
– 検査への迷いは、情報不足ではなく「結果後のイメージ」が見えていないことが原因であることが多い
– 受ける前に「陽性が出たらどうするか」「誰に相談するか」を考え始めておくと、結果を受け取ったときの負担が軽くなる
– ご本人とパートナーの受け止め方は異なることがあるため、話し合って言葉にすることが大切
– 「受けない」という選択も、納得したうえでの主体的な決定である
– どのような結果であっても、その後どうしていくかの選択肢はご夫婦にある
– 迷っている段階からでも、専門医にご相談いただける(NIPTは検査前後のカウンセリングを必須としています)
最後に
「受けた方がいいのか、受けない方がいいのか」——正解は、ご夫婦それぞれの中にあります。
私たちにできるのは、その答えを急がせることではなく、決めるための材料と、話し合う時間を一緒につくることです。
迷っている段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。